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【ホテルアンナプルナビュ-】

 

【完成近いホテルアンナプルナビュー】

 

 建設の続いていたポカラのサランコットのホテルアンナプルナビューが2018年のお正月にお客様をお泊めしました(電話00977-61-620344)。それに現場でお付き合いしたので、その姿をご報告します。
 これはワールド航空の菊間潤吾会長の最後までの援助のもとで、ネパール在住の宮原巍がいろいろな困難を乗り越えて仕上げたものです。初登頂した山のようなものです。
 ここは、セティ渓谷を挟んだ向こうにアンナプルナ連邦が立ち上がるのを、正面から見る位置にあります。まったく凄い景観です。こんなところにホテルを作るのは自然への冒涜ではないかと思えるほどの素晴らしい立地なのです。この景観をネパール人とネパールに来た人々に惜しげもなくヒマラヤの山々は与えてくれます。私はこれをネパールの無限に尽きない資源だと考えます。
 7年昔の草の原っぱを思うと、まったく夢のような世界なのです。その正面に見えるアンナプルナ連峰をどう説明したらよいのかです。
 その姿は写真でお見せしますが、写真はその現場で見るもののほんの少ししか表現してくれません。

 

 

 その現場は実は12月31日に宿泊可能に一部完成したのです。
 夏休みの宿題みたいだと笑いあったのですが。ネパール人のワーカーと日本人のみんなの協力が2017年内完成を目指して、ぎりぎり実りました、関係者一同が幻を見ているようだと言いあったように、見事な姿が突然に現れています。
 マーブルの床のロビーの向こうに山々が広がるのですが、それと同じ姿が各部屋の窓から見えます。何とお風呂に入りながら夕日や朝焼けに染まるヒマラヤ8000m以上の山が5座も見えるのです。

 

 

 今、12室が完成しています、快適に泊まれます。料理も素晴らしい。2月にはこれが24室になり、10月には36室になります。完成度が上がるに従い宿泊代が高く変わっていくと思われますので、早めにおいでになることをお勧めします、ワールド航空サービス(03-3501-4111)、ヒマラヤ観光開発(03-3574-9292)、アルパインツアーサービス(03-3503-1911)が予約を取ってくれます。

 

 

 上の写真は、部屋のガラスに映って、東の山に西の山がかぶさっているところ、これが部屋から見える全景です。

 

 泊まられた方。ご覧になった方からいろんな感想が聞けます、それをいくつかご紹介しましょう、私に(zero@qb3.so-net.ne.jp)にメールを下されば、これに書き加えます。

 

(泊まられた方)夕日が素晴らしかった。朝部屋に窓からみた、ヒマラヤの朝役は間隙だった。料理は満点。ケータリングがうるさかった(日本製の空気タイヤにします)、エレベーターのボタンの数字と階が違っていて慌てたよ(直します)、まだいろいろ不具合でありそうですがどんどん青して快適なホテルにします。もう一つ、風呂から窓越しにヒマラヤが見えるのです、その部屋との仕切りにシャッターが有るのですが、夜部屋を暗くして風呂に入ると影が映るのです、他人のお二人の時はまずいですね。(これは困った何とかしなければ)

 

 

私の推薦する周囲の遊び

1、ノーダラの方に行きましょう、疲れたらホテルの車を呼んでください

2、マウンテンバイクでペワタールまで降ります、これは道を間違えると登り直しですからガイドと

3、これはまだ未踏破でですがホテルの北面はジャングルで蘭の宝庫です。

4、勇気のある方はパラグライダーに、離陸点の近くまで車で上がれます。

5、ヘリコプターで氷河フライトを、これは2時間、ホテㇽのそばにヘリポートがあります。氷の山と小蛾をまじかにご覧ください。

6、ペワタール遡行、湖に入るる川は流路が時々変わります、それを探して上流まで上がってみましょう

7、ヘリコプターでローマンタンへムスタン王国が近いのです

 

新しい開発であった

 このホテルの建設では私は始めは傍観者でした、見ていて、まったく自分の開発体験をなぞっているようだと思っていました。山の中にホテルを建設すると言うことは、全てが初挑戦で、新しいシステム開発の時とそのアプローチはそっくりなのです。何をすると何が起きると言うことが良く見えて、どうすれば自分の成功体験と同じに出来るかがわかるのでした。
 
 開発においてマイナスするのは、コンセプトのブレです。これは変えてはいけないのだと思います。
このホテルは、「他で得られないヒマラヤの景観の中での生活を皆様に提供する」です。
多少揺らぎましたが、今はその方向で仕上げを急いでいます。
 
 途中ぶれた時がありました。2016年4月から2017年3月ごろ。
開発と言うものは迷路に入るとなかなか出られないのです。この建設もそうで
コンセプトと違う所に潜り込んでいたようです。
それを一つ一つを根元から作り直して、やっと2018年1月には部分Open
それでも後から後から手を加える必要がでてきて後少しの所にいます。
 
 10月1日のG.Openに向けての調整と作業が進んでいます。多分届くでしょう、あとは人の問題だけですから。

 

 

 

【建設】

  ポカラの近く、サランコットの丘の上ーーーアンナンプルナ連峰からマナスル三山を目前にする位置に、ホテルを建設する作業が着々と進んでいます。 

  これを進める宮原巍さんと夢を共有する皆さまへ。

  丘の上を整地して、ボーリングで水が出て、石垣を積んで、と着々と進んでいます。11月の状況に2014年1月と11月の様子を加えます。始めのスケッチのような姿にだんだん近づいています。

  これに参画する楽しさをご覧ください。

 

(2014年11月) ここは建設現場、ヒマラヤ桜が満開、向うにサランコットの展望台が見える

 

石垣の基礎が完成

 

建設現場の南面

 

客室棟の最上階のコンクリが打たれる

 

建設現場を東から見た全景、骨格がほとんど仕上がっている

 

 

(2014年1月)

機材が入り斜面への工事が始まっている、下に村の道が見える。

 

山の面が削られて基礎工事が進んでいる、

 

城壁を作る石が運ばれる、やはり重機よりも人海戦術、右には月が

 

 

 

(2013年11月)

 

 

 

 

 (以下は始めのご報告です)

 

 ポカラの近く、サランコットの丘の上のアンナンプルナ連峰からマナスル三山を顔前にする位置に、ホテルを建設する計画が進んでいます。

 

 

 100年ほど昔。河口慧海が鎖国中のネパールに潜入した時の記録に、ポカラが出て来ます。

 

 

 60年ほど昔、私がヒマルチュリ遠征でポカラに来た時、ポカラの飛行場は牛の放牧場で、一日に1回ほど飛行機が来ると低空で飛んでまず牛を追い払い次に着陸しました、私たちも滑走路の隅にテントを張るという、のどかなもので、その向こうにアンナプルナが聳えていました。

 30年ほど昔、20人の先輩(今はそのお一人も存命でない)を案内した時、アンナプルナを右にする、ポカラからサランコット近くのノーダラまでの道は楽しく、それはミニトレッキングでした。ツインオッターでアンナプルナを一周しました。いたくての石楠花の保護調査での帰り、サランコットからポカラへの降りは、足が痛くてずいぶん遠く感じたものです。

 15年ほど昔から、カトマンズ周辺では石楠花、ポカラ周辺では藪椿の植林をしています、ポカラ周辺ではアンナプルナを遠望する所をうろついていました。

 

 

 5年ほど昔、河口慧海が最初の受賞者であったという(お孫さんが受け取られた)NASO賞を橋本龍太郎氏や川喜多二郎氏と共に貰いました。このような嬉しい縁があるとは思ってもいませんでした。もし時間というものがなければポカラで河口慧海に会っていたことになります。

 昨年の2月には、宮原巍さんが計画している、アンナプルナを眼前にするサランコットのホテル建設地からの景観を写しに行きました。そこは素晴らしい。下の写真は目の前にあるマチャプチャリです。

 

 

 ネパールにとってヒマラヤという観光資源は、永遠に枯渇しない資源です。この資源を利用して、ネパールの人が自主独立の心で活躍してほしい。サランコットに建設されるホテルアンナプルナビューにはそのような願いが込められています。その思いに大いに賛同するのです。今年から建設が始まりました。1月に上棟式、3月に整地開始、6月に240mのボーリングに成功して水が出ました。

 高度差700m、距離2300mのサランコットに登るケーブルの建設許可もおりました。

 

 ポカラの昔からの急激な発展が、好ましい方向に進むことを心から願っています。(大森弘一郎)