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【汗かく技術チーム で 環境技術 省エネ 経営改善を】20160203

 

 

  汗かく技術チームは、汗をかいて環境技術の改善のお手伝いをしようという者たちの集まりです。地球環境問題が企業の重要な視点になって来ている中で、環境技術の切り口で対策を考えると、省エネはもちろん、その結果は、経営改善にもつながります。

 

 

  江口一海:製造企業ものづくり工程の生産性・QCD(省エネルギーを含む)を改善し経営を強くする改善支援。㈱EMイニシアティブ代表。技術士(経営工学)、エネルギー管理士。e-mail:eguchi@emini.co.jp  http://www.emini.co.jp/message.html  
 
  小谷野文雄:新規事業策定の計画・展開・実施。製造企業の開発・設計の生産性向上、ものづくり工程のQCD改善支援。EMイニシアチィブパートナー。

e-mail:fmokoyano@docomo.ne.jp

 

  山室美明:ビール・飲料工場の建設・立上げ、受変電設備設計・監理、製品・物流工程の無人化・省力化、省エネ企画、防災電源設計、山室技術士事務所。技術士(電気・電子部門)、第1種電気主任技術者、特級ボイラー技士、エネルギー管理士(熱・電気)、1級建築士、設備設計1級建築士。e-mail:fuku6ju.yamamuro@kj8.so-net.ne.jp
 
  木島研二:鉄道用制御装置の開発設計製造、パワーエレクトロニクス装置技術の研究開発。特許・自術評価・診断。木島T&Bコンサルティングオフィス、中小企業診断士、知的財産管理技能士。e-mail:kkijima@ab.ejnet.ne.jp 

 

 山田朗:経営コンサルティング会社で環境関連コンサルティングに従事。環境経営戦略立案、環境マネジメントシステム(ISO14001)の高度化、LCA(環境ラベル)、省エネルギー推進(エネルギー生産性)、資源生産性向上支援など。環境を入り口としてさまざまな機能の生産性向上につなげる支援を志向している。

 

  大森弘一郎:液体容器・包装システム開発を起点として、機械から食品まで広い技術分野を経験しています、開発・発明・出願の推進が得意技です。発想法の活用も好き。ご一緒に発明したときはお客様の専願です。ゼロ研技術士事務所。技術士(経営工学)。

e-mail:zero@qb3.so-net.ne.jp  http://www.zero-x.jp/

 

 

【環境技術と省エネのエッセー】

 

モノはエネルギーでしたーー大森弘一郎

 

  モノは物ですが、実は元々は形の無かった、エネルギーが集まったものだと言うお話をします。

  パンを考えてみます、毎朝食べるパンはどうやって出来るか、誰もが知っていることを追ってみますとこうなります。

 

  まず①種をまく、②その土地はエネルギーを使って良く耕されている、③芽が出て成長を助けるためにエネルギーを使って手入れをする、④成長したら刈り取る、1粒の麦が大体300粒になっている(この数字はうろ覚えですから調べて直します)、刈り取りのコンバインも人もエネルギーで動いている、⑤脱穀作業の装置はエネルギーで作られている、⑥その装置を使うのはエネルギーである、⑦小麦の500粒が製粉されるのはエネルギーによる、⑧イースト菌を入れて水でこねのもエネルギー、⑨膨らんで焼かれてパンになるのは、燃焼か電気窯である、⑩それを行う人もエネルギーにより生きている、⑪さて店頭までの流通はエネルギーである、⑫家で食べる時のトースターも、

  小麦の一粒は0.1gであった、それが育って30gになり、50gのパンになって、食した。

 

  私たちは1枚のパンを見て、1年前に1粒の麦であったことを考えないでしょう。身の回りのものを見まわしてください。考えてみると、ほとんどすべてのものが。わずかな基があり、それがエネルギーにより形になり、育ち、加工され、「役立つもの」になっています。

 

  それには多くの工程が積み重なっています。

  その工程を小さく刻み、そこにある無駄なエネルギー投入を見つけて減らし、次工程に移れなかった、無駄なエネルギーの生産物=生産ロスを減らすことを積み上げることをする。「役立つもの」を構成したエネルギー分を積み上げて減らすこと、それが私たちの省エネです。

 

  何物も。小さな種から始まって、これにエネルギーが投入されて物になる、例えば自動車も、石を加熱して絞り出した鉄に手を加えて出来たものです。つまりエネルギーの塊なのです。

  ただ、それぞれの企業はその種から始まる無数の工程の一部を担っている場合がほとんどで、無形のエネルギーをさらに加工しているとは、なかなか実感しないのです。

 

  そのため、自分の所での入りと出の間のエネルギー消費しか省エネ対象として思わない。

  でも種から考えるとエネルギーの積み上げの、さらにその上にエネルギーを加えている仕事だと気づきます。

 

  その時、もし材料ロスを出したら、製品ロスを出したら、不良在庫を出したら、それは全行程のエネルギーロスであると言えるのです。

  省エネとはそのように考えるのが良いと思います。

 

   商品が生まれる始めから終わりまでを考えて、自社の工程管理の省エネを考える場合、物がエネルギーだと考えると、物のロスも少なくしたい。これは目に見えます。一方自社内で使われるエネルギーは見えないのです。

 

  これらのロスを小さくすることは、同時に製品ロスを小さくすることでもあります。それには工程を小さく分割して、それのそれぞれの入りと出をウオッチするのが有効です。そのそれぞれで対策があるでしょう。

 

 省エネは研究開発のチャンスでもあります。省エネを改善の主体にして考えると、いろいろと対策が浮かびますからぜひおやりください。行き詰った時、効率を上げたいときには、省エネと研究開発のお手伝いをする 汗かく技術チーム にご相談ください。このメンバーは、皆様と共に 「汗をかいて やる」 をモットーにした者達です。メンバーまたは zero@qb3.so-net.ne.jp にメールでどうぞ。

 

 

  このHPの参考に、知っている限りのキーワードを並べますと、「EMS」、「ERI-20」、「スマート」、「改善」、「死角」、「盲点」、「能率アップ」、「節減」、「歩留まり改善」、「生産性向上」、「生産性」、「品質向上」、「品質改善」、「期待される改善技術」、「地道な改善」、「効率あっぷ」・・・・・・。

 

 さて会社のことを一番よく知っているのは内部の方です,技術のこと、経営のこと、持っている強みも弱みもご存知です。それを活かすのに、私たちもご一緒に汗をかきす。


 
  生み出した付加価値 / 使った物とエネルギー が大きくなると良いです。


 分子を大きくしても 分母を小さくしても、同じです、どっちでもいいじゃない です。

省エネルギー対策の助成金を貰いましょう。製品の付加価値を高めましょう。

 

 日本は京都議定書で表明したCO2排出の削減義務ノルマを自力改善ではショートしています。カーボンオフセットというルールがあります、これでどう処理されたのでしょうか。

 いずれにせよ我々は地球に住む人間として省エネに協力しなければなりません。国も助成金でこの省エネを推進しようとしています。

 

 技術士が加わって省エネ推進の仲間 「汗かく技術チーム」 を作りました。江口、山室、小谷野、木島、大森です、省エネと経営改善のお手伝い(現場訪問→改善提案→改善作業)をしようと待機しています。

 助成金に関する情報は、技術開発助成金情報 をクリックしてご覧ください。

 

 役に立つ色々な管理や改善の手法があり、色んな図があります、でもなかなか活用出来ない。1年ほど前から始まったあるプロジェクトのために友人が膨大な工程表を作っていました。先日会いますと、始めの工程表がそのままマッサラで壁に貼ってある。それを見ながら実際の遅れを指摘し、なぜ書き込みで汚れていないのかと言いますと、その社長は曰く、全部頭に入っているからその必要はないんだよ、と。

 

 計画通りに進む工程と言うのはあり得ません。その実態を俯瞰して眺め、次のジョブへの展開を考えるために工程表を活用したいです。

 

 また別のこと

 

 人の生活で考えてみます。今地球規模で重要なエネルギーに、省エネで対応することは重要で、素晴らしく心に響く言葉です。これは、現代においては、食べるとか着るとか住む、とかと同じ重さを持った言葉になるように思うのですがいかがですか。

 

 自分の生活で省エネを考えてみます。まず、①要らない電気を消します。②出来れば順にLEDに変えていくのが良いでしょう。③冷蔵庫、扉を開けない夜中などは、コンプレッサーの回転を止めているのでしょうか。ちょっと心配ですが、例えば低温で安定する夜中にはタイマーで電源を落とせば有効かもしれません。最近の冷蔵庫の改善は進んでいて、消費電力で比較すると300ccぐらいが400kwh/年に対して新しい500ccは250kwh/年と言います。これに夜間電力カットを加えたらもっと効果があるでしょう、(しかし寝る前に暖かい食材を入れて閉めるなどをしたらダメです、ファンも止まっていますから食中毒菌が喜ぶ温度の通過時間が長くなるかも知れません、使用管理が行き届くときにだけのお奨めコースのようです。冷蔵庫はON・OFF制御です、低温で安定しているときには温度センサーでOFFのままですから夜中はOFFかも知れません、ものの考え方の例として述べました)。そんなことより、開け閉めの時のせっかくの冷気(重い)の流出は止められないでしょかネー。


 ④窓を2重ガラスにしたり、赤外線カットのフィルムを張ります、多分壁からよりガラスを通した放熱の方が大きく影響しているでしょう、当面はカーテンで空気層を作ることにしましょう。

 ⑤床は、ドアーは天井はと考えればいろいろ出てきます、北国の建物はこういう配慮が良くされているでしょうが、普通はどこまでされているでしょうか。

 

 ⑥太陽光をもっと利用しましょう。熱で、電気でと方法は一杯あります。昔日向ぼっこがありました、これはまさに上手な太陽光の利用です。天気の良い日にどんどん太陽光を利用するのです。

 

 違う見方をしてみます。まだまだある。私は夜更かし遅起き型の生活になっています。家族は早寝早起きです。風呂は2度沸かすことになります、仕事のリズムとはいえこれはずいぶん2重消費でありますね。⑦食事は一緒に、⑧風呂は続けて、⑨一つの部屋に集まって読書、と消費の場所と時間を固める。⑩女房は料理の効率を上げて、⑪私は仕事の効率を上げて、エネルギー消費時間を短かくすれば多分有効でしょう。⑫仕事の失敗でのやり直しをなくせば有効。⑬さらに考えれば、自分の生産活動の成果をもっと大きくすればよいのだ。⑭出かける時に一人のために1トンの車を動かすのは愚だ、60kgでいいんだと考え直します。⑮フィットネスクラブで運動しないで、屋外で運動しよう。


 もっと考えてみると、いつも⑯必要以上に食べ過ぎていて、そしてダイエットのための運動をしているのですから、これもずいぶんとムダな努力だと自覚します。

 一体これらの中の何からやったらいいでしょうか、効果の大きいことからやる、やりやすいことからやる、お金のかからないことから。どれを選びましょうか。

 

 とまあ省エネを考えていたら、なんと生活改善になってきました。言ったからにはやってみなければ。

 

 企業の省エネは、24時間生きている人間と違い、活動時間のコントロールもやりやすいはずです。ヒトで言えば全生活で考えるのを、会社でいえば企業活動全体で行えるのでもっと効率よく出来るでしょう。

 工程の無駄、工程間の移動にある無駄、停止時間の無駄、不良品発生による無駄、エネルギーロス、等々、広くとらえて取り組むこと。ムダ、ムリ、ムラは、省エネ目標でやれば正に工程改善、企業改善にもなるのです。

 

 省エネ技術についてはメンバーの江口一海のホームページをご覧ください、